ポルトガルの影響を受けたタイ菓子、カノム・モーゲーン

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チェンマイに住み始めた20年ほど前は、ちゃんとしたコーヒーを淹れるカフェはほとんどなかったし、洋菓子といったら冷蔵庫が必要ないバタークリームケーキが主流だった。
そんな時、よく食べていたのがこの「カノム・モーゲーン」。
こんがりときつね色に焼けていて、洋菓子かと思って買ったのだ。

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そして食べてびっくり。
とじゅわーっと甘い液がにじみ出て、ココナッツミルクやパンダナスの風味がしたのだ。
タロイモを潰したものも入っていた。
一見洋菓子のようで、まったく別物だった。
調べてみると、アユタヤ時代にポルトガル人のMarie Guilamarが王室にお菓子を伝えたものということがわかり、納得。
そして、タイの風土に合うようにきっと小麦粉を上新粉に、牛乳をココナッツミルクに、砂糖をヤシ砂糖に、鶏卵をアヒルの卵に、バニラエッセンスをパンダナスの葉の香りに変えたんだと思う。
今ではすっかりタイのお菓子として定着している。
洋菓子のようだけどタイっぽい、そんな味のとりこになり、カノム・モーゲーンを見つけては食べ、本を読み、このお菓子が有名なペッブリー県まで行ってしまった。

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具は緑豆とタロイモがあり、前者のほうが少し高め。
後者のほうがよく見かける。
混ざってしまっているのであまりわからないかもしれないが、よく見ると2層になっていて、上の方に具を潰したもの、下の方にプリンに「す」が入ったような(!)ものとに分かれている。

久しぶりに買って食べたが、なんだか以前の「甘いけどおいしい!」という印象がない。
おいしいことに変わりはないけど、あまり甘くない。
時代に合わせて、甘さ控えめになりつつあるのだろうか。
それともこの店だけ? 私の舌のせい?
いずれにしても洋菓子っぽいタイ菓子で面白いので食べてみて。

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