結婚式は通りゃんせ

ラーンナーの結婚式 「ちょっとそこを通してくださいな」
「なんでですか?」
「お嫁さんをもらいに来ました」
「いやですよ。あなたに通る資格はありますか?」
「もちろん、ありますとも。僕はこれだけの結納金や贈り物を持って来ました」
「ふむ、ふむ。だけど、彼女を幸せにできますか?」
「もちろん。僕は優しく、勇敢で、責任感が強く……」
 云々。(想像)
 タイ人と日本人カップルの結婚式に行って来た。こちらの結婚式では、お婿さんが親族と行列をくみ、お嫁さんのお家へやって来る風習がある。ただ、お嫁さんの家に入る前に3つの門(チェーン)があり、そこでお婿さんに相応しいか冒頭のような質問をかけられる。質問は、チェーンを持っている人が好きにしていい。何回か受け答えがあり、最後に門を持っている人にお金を渡すと、チェーンがはずされ、次の門へと進むことができる。
 ただし、やっとなんとか3つの門を潜り抜けて、自宅にあがることができても、お嫁さんはまだ隠されている。そこで、今度はお嫁さんのご両親に対面し、贈り物や結納金を捧げ、いかに自分が彼女に相応しいかうったえる。
 そんなやり取りが繰り返され、最後にお嫁さんがめでたく登場する。
 もちろん、どれも形式的だけど、参加者の多くがランナーの衣装に包まれ、会場には色とりどりの果物や縁起の良いお菓子、噛みタバコなどが用意されていて美しい。そして、そこに美男美女の幸せそうな笑顔が輝いているので、まぶしいのなんのって。
 末永くお幸せに! 

投稿を作成しました 1996

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