列車のたび

車窓 午後の列車でバンコクからチェンマイに向かった。一番暑い時間帯。もわっとした空気が列車の中を通り過ぎていく。もちろん、冷房車でない。その代わり、物売りがよく来るので、食べるものには困らない。
 チェンマイまでは15時間。バスだと10時間で着くのに、なんという遅さ。それでも、どこまでも続く水田地帯を見ながらの旅はそう悪いものではない。温泉卵の黄身のような美しい夕日を見ると暑さも吹き飛んでしまう。一緒の友達はこの夕日を見るために、列車に乗ると言う。
 でも、やはり暑い。寝台列車の上に寝たけど、暑くて暑くて暑くて暑くて、汗がじわ?っと出てくる。それでも、うとうととなんとか寝付く。
 しばらくすると、今度は寒さで目が覚めた。クーラーが入ったのかという寒さだ。タオルケット1枚では寒くて眠れない。北部に近づいたのだろうか。
 チェンマイに着いたのはまだ日が昇る5時半。寒くて、寒くて体が丸くなる。バンコクとチェンマイでこうも温度が違うのかというのを体感。乗り合いタクシーの風が冷たかった。


投稿を作成しました 1993

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