友達の友達がナコンパトム県の川辺に家を借りているというので、そこに遊びに行った。1時間も車を走らすと、バンコクの喧騒とは違う田園地帯が広がっている。水彩画家の彼はその川辺の家とバンコクの家を行ったり来たりしているという。
高床式の木の家の前に川がゆったりと流れている。10メートルほどある木の船も持っていて、時々川の旅に出かけるそうだ。時には船の上で寝、川で泳ぎ、田園やヤシの木の中を歩いて瞑想をする。そんな生活をしているそうだ。
私も船の上で寝て、そこから朝日を見、昼に川を遊覧した。その後、彼は川で泳ぎ、友達は原稿書きをし、私はハンモックで本を読む。ゆったりした時間が流れていて、余分なものが全部はぶかれていくよう。こういうのを豊かな生活というんだろうな。川沿いの家に住むなんて、理想の理想だ。どこかの御曹司を見つけるか。そういえば、テムズ川を愛する私の父親が、テムズ川沿いに住む御曹司と結婚しなさいと以前よく言っていたな。そうしたら川を見ながら毎日暮らせるからって。もちろん、父親自身が。