まるで陸のイソギンチャク。
なんとも不思議な花だと見るたびに思うが、
その容姿と芳香に魅了され、ついつい見入ってしまう。
沙羅(さら)、沙羅双樹の花。
お釈迦さまが入滅した時に咲いたと言われているが、
日本でいう沙羅もタイの沙羅もインドのものとは品種が違うそうだ。
インドのものは小さい白い(クリーム色)の花が房になって咲く。
タイではどこかで間違って伝わったようで、
「サラー・インディア」(Shorea robusta C.F. Gaertn.) )ではなく、
「サラー・ランカー」(Couroupita guianensis Aubl.) がお寺に植えられたり、
絵が飾られていたりする。
タイ語で、サーラランカー。
英名は、Cannonball Tree。
キャノンは砲弾。
砲弾が降ってくるようにぶらさがっている。