アパートの敷地に植木がたくさんある。気が向いたら私も時々水をやる。ホースを持ってザーッとかけると、暑さが吹き飛ぶからだ。
水草の鉢を覗くと、中にピョンピョンと泳ぐ何かの子供がいっぱいいた。友達があちこちの水槽や水がめにグッピーを飼っているので、その子供かと思って嬉しくなった。
「たくさん子供が生まれた!」
と友達に報告しようと思ったけど、なんか泳ぎ方が変だ。前述したようにピョンピョンという具合に体を折るようにして泳いでいる。もしや、ボウフラ?
その通りで、よく観察すると、水面に後から後から現れる。指を突っ込むと隠れるけど、しばらくすると下から浮き上がってくる。網ですくって放り出すが、数えられないほどなので、途中で断念。魚でも入れておけばいいのだけど、すぐ死んでしまい、結局はボウフラの家になっている。
シンガポールだと、バケツなどの容器に少しでも水をためて庭に置いておくと、それだけで罰金を取られる。ちゃんと車が巡回して見に来るのだ。容器を上向きに置いておき、雨が降って水が溜まったらさあ大変。ちゃんとひっくり返しておかないといけない。
それぐらい徹底しても蚊はいるわけだから、野放しのタイは蚊が多いわけだ。もちろん、地理的条件が違うけど。でも、皆の協力で少しはおさえられるよな。