テジウ(お墓参り)

お墓 中国系タイ人の行事、「テジウ」に連れて行ってもらった。日本のお盆のようなもので、1年に1度、12月か4月にお墓参りをする。4月は「清明」(チンミン)というが、沖縄にも「シーミー」といって、家族・親戚が集まってお墓参りをし、そこでごはんを食べるという習慣があるのを思い出した。
 チェンマイ(タイ)でも同様に、家族・親戚一同がご馳走を持ってお墓に集まる。タイ人はお墓を持たないが、中国系タイ人用にクワンシンとドイサケットという場所に墓地がある。

中国人のお墓 お墓の前には豚肉や鶏肉、魚、レバー、お菓子、お酒、果物などが豪華に並べられ、お線香を立て、あの世へ行くパスポートやお金の紙を焼いたり、爆竹を鳴らしたりした。一緒に行ったおばあちゃんは8人兄弟なので、あっちからもこっちからも家族や親戚がぞくぞくと集まってきた。その中には偶然、私の知っている人もいたりして、チェンマイの狭さを実感したり。

お墓に座るこどもたち カルチャーショックだったのは、お墓の扱い方。楕円形の山になったお墓が隣り合ってぼこぼこと並んでいるけど、その上に乗ってもいいということだ。お墓は芝生で覆われていて、まさしく小さな丘のようで、お墓からお墓へ移動するときも、「丘を超え行こうよ?♪」のように、お墓とお墓の谷間を歩いて渡るのだ。もちろん、そのもっこりとした丘の下にはご先祖様が棺桶に入って眠っている。子供たちはお墓に座ったり、お墓の狛犬の上にまたがったりしているが、大人が注意する様子がないので、罰当たりなことではないのだろう。
 芝生に囲まれたお墓の前で、皆でお喋りしたり、ご飯を食べたりしていると、心はピクニック気分だ。



投稿を作成しました 1996

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