ちょっと用事ができたので、バンコクへ。チェンマイとは違い、もったりした空気の中に屋台や排気ガスの匂いが混ざり合い、タイに初めて来たときの匂いがする。懐かしい。
友達と一緒にタイ・マッサージの師匠の家へ行った。友達が師匠の本を手伝っていて、最終確認をするためだ。そのため、友達がコンピューターの前に座り、師匠は私にマッサージをしながら、原稿の確認を進めていった。師匠自らのマッサージを受けられる光栄な役目の私だけど、何しろ確認のためなので、左脚、左腕と片側しかしてくれない。全身してくれてもいいのになあ・・・・・・と思いつつ、いつの間にか睡魔に襲われていた。
しばらくして目を開けると、友達は相変わらずコンピューターに向かっていて、師匠はテレビを見ている。横のソファーで20過ぎの息子がゴロンと寝ている。その側で奥さんがもう1人の息子と一緒にラーメンを食べている。部屋の扇風機が生暖かい空気をグルグルと回している。私は眠気に逆らわず、ベッドの上でまた眠りにつく。この一部屋にタイの生活が凝縮されているな・・・・・・と思いつつ。