生まれて初めて食虫毒になった。
テレビでO-157などと騒がれているけど、自分は大丈夫だと思っていた。
だってゲテモノだって何でも食べられるから。
でもこの日は違った。
夜パーティーの後、友達と飲みに行ったら突然気分が悪くなり、下痢。
お腹はそれっきり何ともなかったけど、とにかく気持ちが悪い。
そのうち寒気がしてきた。
下痢をすることはあっても、悪寒が伴うことは初めて。
とりあえず友人に言って、家に連れて行ってもらい、薬を飲んで寝た。
夜中体の節々が痛くて目が覚めた。
体中がポッポとほてって眠れない。
大した熱ではないと分かるけど、関節が痛くて眠れない。
天井を見るとなんと蛍が1匹飛んでいる。
風流だけど、あの世に連れて行かれそうな気分だ。
翌朝、体調が一向に良くならないので、医者のお義姉さんの所へ行った。
この辺りで流行っている、蚊が原因の病気ではないかと友人が心配したからだ。
蚊に刺されると赤い斑点が体に出、高熱が出るというが、
それでもなさそうなので、「食中毒」と判断されだ。
どうやら前日食べたシロップ漬けのお菓子が原因らしい。
これが唯一私が味見に買って食べ、友人が食べなかったものだ。
その日は1日中倒れていた。
ごはんを食べようにも匂いを嗅いだり、口にごはんが入ると吐き気がしてくる。
食いしん坊の私が全く受け付けられない。
つわりってこういうものなのかななんて思いながら薬だけを飲んでひたすら寝ていた。
次の日はだいぶ楽になったけど、いやあ、もう懲り懲り!