デモ

　タクシン首相の退陣を求め、29日からバンコクで大きな反政府デモが行われている。
　夕方、近所のニマンヘミン通りに行くと、すごい渋滞。また何か広場でイベントをしているのかと思い、避けて家に帰った。部屋でテレビをつけると、「ニマンヘミンを閉鎖して、広場に入る反政府団体を阻止しています」うんぬんとレポートしている。どうやら広場で反政府集会をしようとしていたのに、政府支援団体がそれを阻止しているらしい。画面を見ると、皆ニコニコしているので、ちょっと様子を見に行くことにした。
　ニマンヘミンは一部閉鎖され、警察官が交通整理をしていた。広場まで歩くことにしたが、途中の公園ではジョギングする人、エアロビクスをする人で、いつもと変わらない雰囲気。道路の両側には「アイ・ラブ・タクシン」「がんばれ、タクシン！」という垂れ幕をつけたソンテオがずらりと並んでいるが、皆ニコニコ。お弁当を食べている人も大勢いる。なんとスルメやソーセージの屋台も出ている。緊張感がないので、近づいてみた。
　広場のステージでは演説している人がいるが、広場一帯に置かれたイスに座っている人は数えるほど。反政府側が入りたくても、門が閉められ入れないのだ。門のところでは、ハチマキをしてプラカードを持った人たちが、「タクシン、がんばれ！」と叫びながらニコニコ訴えている。もう一方の門へ行くと、「タクシン、やめろ！」と同じようにハチマキ姿でプラカードを持った人がニコニコしながら大声で叫んでいる。
　バンコクのデモは数も緊張感もチェンマイと比べものにならないだろうが、いずれにしても平和的に解決してほしい。