「どこへ行くの?」
「センタン」
と言えば、誰にでも通じていたショッピングセンターの「ガートスアンケーオ」。
ガートスアンケーオの中に、セントラルというタイ大手のデパートが入っているので、「ガートスアンケーオ」と長く呼ばず、「センタン」(←タイ語でセントラルのこと)と言って親しまれていた。
チェンマイに住み始めた23年前、私はニマーンヘーミンに住んでいたので、よく遊びに行っていた。
その頃はソンテーオ(乗り合いタクシー)の運転手に「ニマーンヘーミン」と言っても、「どこだ?」と聞かれるぐらい知名度はなく、うまく通じない時はいつでも「センタン」と言い、そこから歩いてアパートに帰っていた。
当初、チェンマイにはガートスアンケーオとセントラル・エアポートプラザの2箇所しかショッピングセンターがなく、私はアパートから近いガートスアンケーオによく行っていた。
今みたいにカフェや娯楽施設があまりなかったから。
ガートスワンケーオには、カラオケブース、美容院、雑貨屋、靴屋、洋服屋、ドラッグストア、レストラン、映画館、マッサージ店、銀行、セントラルデパートなど、ありとあらゆるものが入っていた。
中庭ではよくイベントも開催されていた。
2013年の7月にショッピングセンターのプロミナーダ(←つい最近、閉館)がオープンし、その後11月にセントラルフェスティバルがオープンされると、少しずつお客さんがそちらに流れていった気がする。
その頃には「センタン」と言うと、「どっちの?」と聞き返されたし、その後は、「何それ?」みたいになってしまった。
だんだん店舗が減っていって、暗いエリアが増えていった。
それでも2018年にリニューアルするため、フードコートをきれいにしたけど、人はそんなに戻ってこなくて…。
コロナが流行ってからは、ガラガラ。
スーパーもセントラルデパートにもほとんどお客さんがいなくて、物が補充されない感じ。
だけど、常にセールをしていたので、欲しいものがあるとかなりお得に買い物ができていた。
私にとっては穴場。
今月いっぱいで閉館のため、セールとなってこの人よ!
よく見ると、前からセールして売っている値段ではないか!
なんでみんなもっと早く来なかったのー!?
そしたら閉店にならなかったかもしれないのに…。
なんて無理か。
こんなに賑わっているセンタン、何年ぶりだろう。
もっともチェンマイのデパートが人でいっぱいということはあまりないけど。
人が減っても、物が減っても、専門店が減っても、それでも懐かしくて時々行っていたので、閉まるのはとても残念。
今風のショッピングセンターと違って、どこかローカル色が強くて好きだったな。
以前、ラーンナーの文化に詳しい人が、
「ラーンナーの家の階段は必ず奇数になっている。偶数は縁起が悪い。ガートスアンケーオやプロミナーダの階段を数えてごらん。偶数だから」
と言っていた。
そういうことだろうか…。
賑わっていた時期もあったからなあ…。
それに階段といっても、どこの階段だろう、いっぱいあるし…。
正面は全部8段だったなあ…。
でも、コンクリートの階段って一番上の段は数えるのかなあ…。
一段足せばいいのだろうか…。
うーん…。
どっちにしても、再オープンすることを期待している!
ありがとう!
とうとう閉店ですか、残念です…。
雨季の頃、サンティタムに1か月滞在することを何年か続けていますが、タニン市場とガートスアンケーオには大変お世話になりました。総菜・果物・甘い物などはタニン市場で、水・ヨーグルト・その他はトップスで買っていました。
秋ごろ、2年ぶりにチェンマイにお邪魔しようと思っていますが、メルキュール横のトップスと、MAYAのリンピンスーパーは大丈夫でしょうか?
残念ですね。
TOPSもリンピンもまだありますが、Mayaは静かです。
でもまだ大丈夫だと思います!