今回は久しぶりにバックパッカーの宿に泊まった。
1部屋にベッドが8台ある。
この歳になると、さすがこういう旅は疲れるのでもう避けていたけど、
なんとなく他の旅行者と話をしたかったから泊まることにした。
同室には、ウルグアイ出身でスウェーデンに18年住んでいるステラさんだけがいた。
もとソーシャルワーカーで、今はリタイアしていて、孫が5人いる。
海が大好きで、コタキナバルから船に乗って近くの島へ行き、
スノーケリングをしているという。
一緒に行こうと誘われたけど、水着がないので断る。
(貸してくれるというが、私より二周りも大きい!)。
町に出てみた。
潮風がとても気持ちいい。
建物が低いので空が広い。
山へ行く手配をしてから、魚市、クラフト位置、フィリピン市、セントラルマーケットなどを歩く。
とにかく湿度がすごい!!
ちょっと歩いただけで汗がだらだら出てくる。
その度にシャワーを浴びる。
夕方雨が降ったらもっともわっとした。
夜、ステラとご飯を食べて部屋に戻ると、新しいルームメイトがいた。
彼女は上半身裸で前をシャツで隠している。
シャワーを浴びたばかりなのでそんな格好をしているかと思っていたら、
日焼けをして背中がヒリヒリするという。
背中を見ると、なんとビキニの部分が真っ白で、後は真っ赤。
スノーケリングで魚にみとれていて、
気付くと背中が焼けどしてしまったらしい。
そのイギリス出身のクレアにクリームを塗ってあげた後、世間話をしていた。
今は海辺のブライトンに住んでいるけど、
育ちはサマーセットのトウントン〈ロンドンより西に車で4時間ほど)だという。
「トウントン」という言葉にびっくりして、
私が「もしかして○○学校って知っている?」と聞いてみた。
私が高校1年生の時、寮生活をしていた学校だ。すると、
「私、あそこに通っていたよ」
と。「私も!」と言うと、お互いびっくり!
クレアは16歳の時1年間、私は15?16歳の時1年間通っていた。
ただ、彼女は私より10歳年上なので、会うことはなかったけど、
「もと羊を洗っていたプールで泳いだ?」とか
「もと馬小屋だった物理の教室で勉強した?」とか
「タフ校長先生どうだった?」とか昔の話に華が咲いた。
ただ、クレアと私の大きな違いは、
「あの学校は本当に楽しかった!」という彼女と、
「あの生活は地獄だった!」という私の意見。〈本当に大変だったから)
今はもう閉校してしまったけど、
コタキナバルのドーミトリーで同じ学校出身者に会うとは世界は狭いものだ。