旅は道づれ ~陸路でミャンマーのチェントゥンへ

ビザ更新のため、お馴染みミャンマーとの国境へ行く。でも、今回はそのままバスでシャン州のチェントゥン(チャイントン/ケントゥン)というところまで足を伸ばしてみようと計画した。ただ、情報があまりなく、安全なのか分からないので、とりあえず国境で行ってみてから決めることにした。
イミグレでチェントゥンまで行きたいことを告げると、あっさりことが運び、1時のバスで向かうことに。(タイとの時差30分)。イミグレで知り合った50代前後の気さくなカナダ人とイギリス人の男性も一緒だ。チェンマイ在住だという。旅の友ができ、不安が少し薄れる。

バスに揺られること約3時間。町に着いたのは夕方4時過ぎ。市場しかないところに降ろされた。一緒の男性たちはメーサイで急遽チェントゥンに行こうと決めたそうで、何も情報を持っていない。私も同じようなものだけど、一応、調べられる範囲で資料を集めていたので、とりあえず私が泊まろうと思っていた宿に一緒に向かうことにした。
町はチェンマイの20年前を想像させるようなところで、砂埃が舞う中、ほとんどの人は自転車に乗って移動している。近代的な建物も少なく、時間がゆっくりと流れている。

ゲストハウスに着き、部屋を見せてもらう。5ドルと10ドルの部屋があり、築年数が違うだけで、中は似たりよったり。だけど、5ドルのシングルの部屋は1つしか空いていないので、案内した私がそこに泊まることにした(!)。すると、男性がゲストハウスの人に
「他に5ドルの部屋はないの? 僕らは貧乏なんだよ。9ドルにならないの?」
と懇願。
「何言っているの。そのカバンの中にはざっくざっくお金が入っているんでしょ」
とおばさんがぴしゃり。

「そんなこといわないでよ。俺は奥さんが3人、子供が6人いるんだよ。養うので精一杯。あ、もちろん、結婚して、離婚してだから、同じ時期に3人じゃないよ」
と1人が言うと、
「僕なんて片足しかないんだよ(義足)。大変なんだよ」
と本当なんだけど、冗談を飛ばす。
私が
「2人で泊まるんだから、1人5ドルだよ」と言うと、
「いや、俺は1人じゃなきゃいやだ。だって、彼と一緒に泊まると太もものあたりを触られるんだよ」と笑い、もう片方が
「僕だって嫌だ。僕が着替えるとき、彼の目つきが変わるんだよ」とこれまた冗談を飛ばしあい、お互いゲイでないことを主張する。
どうやら別々の部屋に泊まりたいようだ。

ゆかいな2人だけど、私は暗くなる前に町を散策したかったので、
「お金がなくて、ただの友達なら一緒に泊まればいいじゃん」
と言い残し、その場を去った。
夜はフィリピン人の家族と一緒に夕食。宣教師としてタイに来ているそうだ。しばらく話して、8時には就寝。久しぶりに旅人たちに出会い、バックパッカー気分を味わっている。
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