3日目は早起きしてタウンジーの町を散策。
知り合ったパオ族の子たちに案内してもらう。
5日市があり、毎5日に大きな市場が開かれるそうだけど、
私たちが行った時はその日ではなく、地元の市場へ行ってみた。
ここは町はずれの市場。
そして、パオ族のおばちゃん。
頭に布を巻いているのが目印だ。
タウンジーの町はパオ族が多いという。
「オンハオネー」 (パオ語で「こんにちは、元気?」だとか)
何を売っているんですか?
この辺りはニンニクやタバコの葉(巻く紙の部分)、タマリンドなどが名物だとか。
町を歩いているとあちこちにこんな噛みタバコ屋を見かける。
チェンマイの田舎でもまだ年配の人が噛んでいるし、
市場では噛みタバコの材料が売られているが、
さすがにこんなスタンドはない。
せっかくなので私たちも試してみることに。
「甘目に」
「苦目に」
などと注文できるらしい。
よくわからないので、「オリジナル」でお願いする。
すると、葉に石灰(?)を塗った後に、コショウのようにパッパと何かをふりかけ、
ライムやクローブ、何かの種などスパイスをあれこれ入れていく。
まるでインドカレーのスパイスを調合しているよう。
タイで見かけるのよりずっと複雑。
それを丸めて口の中でモグモグと噛む。
苦くもなく、まずくもなく、おいしくもない。
友達は「歯磨き粉みたい」と言っていた。
噛んで味わうのはいいけど、
口の中にたまった汁は飲まずに吐きださないといけず、
私たちも地元の人たちのように道路にぺッ、
溝にぺッ、ゴミ箱にぺッと歩く。
慣れないと恥ずかしくてなかなか吐きにくい。
道路は血を吐いたように赤く染まる。
旅行中に知り合った日本人の青年が、
長距離バスの中で大勢の人がビニール袋を手に持って
しょっちゅう吐いているので何かと思いびっくりしたと言っていた。
そりゃあ、知らなかったら驚くだろうなあ。
こちらは時計台近くの市場(中心部)。
化学調味料の量り売りやカブトムシの幼虫?、
お茶の葉、乾燥納豆、乾物などなど、何でもある。
タウンジーの町はシャン州の州都になり、ほどほどに大きい。
タウンジーは「大きな山」という意味があるらしいが、
その名の通り町も標高1436mという高地にある。
私たちが行った一番暑い4月でも夜はひんやり。
冬は寒い時で温度が一桁になるという。
避暑地にぴったり。
一時イギリスがここに行政官庁を構えていたというが、
わかる気がする。