夜中、砂が窓から舞い込み、列車の中が真っ白になった。
服もカバンもすべて砂まみれ、髪の毛はバリバリ。
外は真っ暗で何も見えないが、ゴビ砂漠だろうか…
なんて思いながら眠りにつく。
そして朝8時ごろ目が覚めたら景色は枯葉色。
ラクダが歩いていたり、羊飼いがいたり、もう別世界だ。
モンゴルの首都、ウランバートルへ着いたのは午後1時。
外は抜けるような青空。
ひんやり空気が冷たい。
女性はすらっと高く、髪の毛は少し茶色で皮膚は白い。
目が茶色く、細めで猫のよう。
女性はロシア人に近い印象を受けるが、男性はがっしりしていて、
顔はどちらかというと韓国人に似ている。
宿泊したゲストハウスはとても清潔で暖かい。
モンゴルの夏は短く、10月にもなるとかなり冷え込むと聞いたので不安だったが、
セントラルヒーティングが完備してあり、半そででも暑いぐらいだ。
オーナーのザイアさんは流暢な英語でいろいろな情報を教えてくれた。
モンゴルは失業率が40%だから、街を歩く時は十分気をつけなさいとも言われた。
かなり旅行者がスリにあっているらしい。
私たちも駅からゲストハウスへ行くタクシーで早速ぼられていた……。
街を散策しながらランチをとった。
人の料理を見ながら身振り手振りで、羊と野菜を炒めたもの、
羊のカレー、ミルク茶を注文。
出てきた量にびっくり!
どれもこれも大盛りだ。
そんなに羊臭さがなくおいしかったが、とにかくボリュームがすごくて食べきれない。
前に座っている女性は山のような焼きそばを食べていた。
モンゴル人の食べる量は欧米人なみ。
どこかでまだ日本人と近い人種という思い込みがあり、
1つ1つにカルチャーショックを感じてしまう。