ヤンゴンから南西へバスで5時間のミャウンミャというところに行ってきた。
この辺はデルタ地帯で、稲作が盛ん。
見渡す限り米を作っている。
豊かな土壌があるが、2008年5月にサイクロン・ナルギスが直撃したのもこの辺一帯。
その地域で医療支援を始めようとしている名知さん(右)に同行した。
女医さんで、国境なき医師団に参加し、ミャンマーやタイ、ヨルダンなどで経験をつんだ方。
ミャンマー人のため、特に医療を受けられない地域にいる人たちに
巡回しながら診察・衛生指導をする移動クリニックを行おうと、
「ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)」を立ち上げた。
とてもパワフルな方。
今回はミャンマー人と一緒に行動したので
観光では経験できないこともいろいろ体験できた。
これはお寺の食事に招待された時の写真。
自分の誕生日なのでタンブン(喜捨)したいと男性が僧たちにご馳走をふるまった。
タイでも誕生日に何か善いことをしようと、お寺や孤児院などに寄付をしたり、
食事をごちそうしたりするが、ミャンマーでも同じのようだ。
テーブルにのらないほどの料理!
僧たちの食事が終わると、魚やブドウなど少し高価な物がどんどん回ってくる。
この他にもお菓子がいろいろ運ばれてきた。
そして私たちがお腹いっぱいになると、今度はお寺で働く若者たちへと料理が手渡される。
ミャウンミャの町にはコロニアル風の建物が残っている。
手入れをしたら素敵になるものがたくさん。
きれいしにて住んだら気持ちいいだろうな。
でも、ミャンマーはぐんぐん家賃が上がり、ヤンゴンにいたっては日本より高いのだ。
ミャウンミャも地方とはいえ、チェンマイ感覚では借りられない。
タナカの屋台。
いろいろな大きさのものが売っている。
柑橘系の木らしいが、水をつけながらすって顔や体につける。
「ちょっと長いよ」
なんていうと、このようにノコギリで切ってくれる。
このように皮の部分をすって肌につける。
これを肌に塗ると日焼け止めになるとかならないとか。
ニキビにも効果はあるという。
ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会が支援している孤児院を訪問。
ここで生活しているのはカレン族の子どもたちだ。
ナルギスの被害に遭って親を亡くした子、
カレン州から避難してきた子が100人以上住んでいるという。
ここは名知さんが「食」(菜園)の面で支援していきたいと思っているところ。
たとえ病気を治したとしても、栄養不良だとまた体調を崩してしまう。
健康な生活をするには、衛生管理の他、バランスのとれた食事が必要になってくる。
いろいろな野菜を育て、まずは自分たちの栄養バランスを整えて丈夫な体をつくる。
そしていずれは農産物を副収入へとつなげ、自立支援するのが目的だ。
バスはスペースがあるところは全部荷を積み、
座るところがなくなるとプラスチックのイスを並べて座席にする。
東南アジアの旅は人との距離が近い。
ラオスでもそうだった。
このひしめき合う感じが、初めてタイを旅行した二十数年前を思い出させて
なんか懐しかった。
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